今回は膝の痛みや運動制限に大きく関わる「膝窩筋」がテーマです!
膝窩筋(しつかきん)という筋肉、、
初めて聞く患者様がほとんどなのではないでしょうか?
でも変形性膝関節症の患者様や足の痛みで来院される患者様の多くがこの膝窩筋の機能不全を伴っています。
是非ご覧ください。
今回のテーマ 〜膝窩筋(しつかきん)〜
・膝窩筋とは
・膝窩筋の機能不全で起こりうる傷病
・当院で行う膝窩筋へのアプローチ |
・膝窩筋とは
膝関節の裏にある筋肉です。
膝の屈伸運動や下腿の内旋(すねが内側に向く)に作用します。
筋肉自体は小さいのですが、様々な組織と付着するのがこの筋肉の特徴です。
膝の痛みは様々な組織から来ている事が多いです。
特に靭帯であったり、腱であったり滑液泡という液体を貯蔵する組織などが痛みを感じ取りやすいです。
膝窩筋はこれらの組織とのつながりがあるとされています。
膝窩筋が硬くなってしまったり、機能不全に陥るとこれらの組織を引っ張ったり、締め付けてしまったりします。
膝窩筋のリリースは膝の痛みの方にとってはとても重要なのです。
・膝窩筋の機能不全で起こりうる傷病
膝窩筋と付着する組織としてあげられるのが靭帯、半月板、腱です。
変形性膝関節症の方の場合、半月板のすり減りが進行することにより起こります。
膝窩筋が硬いと半月板をうまく引っ張る事ができなくなり半月板が挟み込まれる事が起こります。
変形性膝関節症の症状を加速させる原因にもなります。
ランナー膝や腸脛靭帯炎などの膝外側の痛みにも強く影響します。
膝窩筋と外側の靭帯との関連性があるため、硬さができてしまうと外側の組織を硬くしてしまいます。
膝窩筋は外側の半月板を引っ張る作用があるとされています。
外側の半月板は、内側の半月板に比べて自由度が高いです。
膝の動きに非常に関わります。
膝窩筋が硬いと屈伸運動や回旋運動が行いづらくなってしまうのです。
このように膝窩筋は多くの組織と繋がるので膝の痛みと関連性が強いのです。
・当院で行う膝窩筋へのアプローチ
膝窩筋により他の組織に痛みがある場合はまずは固定を施します。
無闇な運動療法は悪化を招きます。
しっかりと固定を施し、負担度を取り痛みを軽減させたら運動療法などを施していきます。
膝窩筋を直接リリースするのはもちろん、その他の付随する筋肉にもリリースをかけます。
ハムストリングスやふくらはぎの筋肉などですね。
ある程度のリリースができたら、膝を安定させる筋肉の強化や患者様一人一人に必要な筋肉を見極め施していきます。
お電話ありがとうございます、
戸塚小林整骨院でございます。