・踵骨下脂肪体(しょうこつかしぼうたい)
体の中には脂肪体という組織が関節の周りに多数あります。
脂肪体は疎性結合組織と言われる柔らかい組織で構成されます。
関節をスムーズに動くようにする役目やクッションとして支持する役目があります。
その中でも今回はかかとの下にある踵骨下脂肪体(しょうこつかしぼうたい)についてご説明いたします。
かかとの痛みや、足底筋膜炎の患者様の多くに踵骨下脂肪体の繊維化がみられます。
脂肪体が繊維化してしまうと以下のような症状が現れます。
・関節の動きが悪くなる。
・クッションとしての機能がなくなり骨が直接衝撃を受ける。
・脂肪体自体が痛みを誘発する。 |
脂肪体の繊維化は、周囲の組織が炎症を起こすことによって起こります。
踵骨下脂肪体の場合はかかとに負担のかかる歩き方(後ろ重心)や足底筋膜炎の方のように足底筋膜がかかとの骨を引っ張ることによる炎症などが挙げられます。
また、捻挫などにより固定をし続けたりすると関節を動かさなくなります。
脂肪体が動かなくなってしまうのでこれも繊維化の原因になります。
・脂肪体が炎症をしている場合に行なって欲しいこと
1、痛みがある場合
前提として、痛みがある場合は無理な接触は控えてください。
痛みがある場合には安静期間が必要になりますので当院にて固定や適切な施術が必要です。
2、痛みが軽度な場合
繊維化してしまった脂肪体は緩めることで正常化することができます。
お風呂などでよく温めた状態で、脂肪体を摘んで揺らしてあげてください。
この時に足首を上下に動かしたり、指を動かすようにすると尚いいです。
脂肪体と筋肉の癒着を剥がすことができます。
水分も多く取るようにしましょう。
体の中の水分量を保持するのことが重要ですので、カフェインなどは避けるようにしましょう。
お電話ありがとうございます、
戸塚小林整骨院でございます。