今回のテーマは筋肉のつかない骨「距骨」です。
少しマニアックなテーマになってしまいましたが、面白い骨なので是非ご覧ください。
皆様は距骨(きょこつ)という骨を聞いたことはありますか?
人間の骨のほとんどは筋肉がつきます。
筋肉がつくことによってその骨を動かす事ができるようになり自分の意思で稼働させる事ができます。
しかし、中には筋肉のつかない骨が存在します。
その一つが足首の中央にある距骨という骨です。
今回のテーマ「距骨という骨」
・筋肉のつかない骨「距骨」とは
・距骨が正しい位置にないと起こりうる症状
・当院で行う距骨に対してのアプローチ
|
・筋肉のつかない骨「距骨」とは
足首は下腿(すね)と足根骨(足首の骨)からなります。
可動性が大きく体重の負担が大きいのでよく捻挫を起こします。
この足首をつなぐ骨が距骨になります。
この骨が支点となる事で足首の柔軟性が可能になるのです。
そしてこの距骨は筋肉がつかない代わりに靭帯が豊富に付着します。
これにより足首や下腿の骨がバラバラにならないように靭帯で制動されます。
これらの中央になるのが距骨です。
この距骨が正しく動き、正しい位置にないと足首の様々な痛みの原因になります。
・距骨が正しい位置にないと起こりうる症状
距骨は足首の運動とともに連動して動きます。
背屈するときは下に滑ったり、底屈するときは前に滑ったりします。
踏み込むと内側に向いたり、蹴るときは外側に向いたりと少しづつ動いています。
これらができなくなってしまったら、「扁平足」「アキレス腱炎」などありとあらゆる足の不調が出ます。
距骨が動かなくなる原因の一つに足首捻挫を放置してしまう事が挙げられます。
一度捻挫をしてしまうと、靭帯や軟部組織が伸びてしまいます。
距骨は靭帯で押さえつけられているので靭帯が伸びてしまうと距骨が様々な方向に動いてしまいます。
足部の変形も助長させてしまうのでとても重要です。
・当院で行う距骨に対するアプローチ
距骨の可動性を診させていただき、どの動きができないのかを確認させていただきます。
後方に動かないのであればケーラー脂肪体という裏の組織や長母趾屈筋という距骨の真裏を通る筋肉のリリースを行います。
前方であれば距骨前脂肪体や伸筋支帯というバンドなどが硬いケースがあります。
マニアックな名前ばかり使ってしまい申し訳ありません泣
こういった動きの制限となる組織を緩めて距骨の動きを出させ、テーピング等で固定をさせていただきます。
これにより正しい使い方などを意識させる事が可能になります。
距骨専門の整体院が存在するほど距骨は体のバランスを担う役割が大きいです。
是非皆様も距骨という骨を覚えていただきご自身の足を見直してみてください。
お電話ありがとうございます、
戸塚小林整骨院でございます。