忘れないで!!捻挫をした際の受傷機転(何をして痛めたのか)によって決まる捻挫の種類

今回のテーマは「足首捻挫の種類」についてです。

 

 

足首捻挫には三つの種類があり、捻る方向によって決まります。

 

・最も多い『内反捻挫』

中でも一番多いのが、「内反捻挫」と言われるかかとが内側に倒れる方向の捻挫です。

内返し捻挫

 

 

多くなってしまう理由。

 

それは骨の構造的に腓骨(外側の骨)が長い、外側の靭帯のほうが緩いと言った特徴があるからです。

その分軽度の捻挫も多く、『2、3日様子を見て痛みが引かなかったら病院に行こう』となるのがこの内反捻挫で多い例です。

放置されてしまう事も多々あり慢性的な痛みや足部の異常を起こしやすいです。

 

 

・重傷になりやすい『外反捻挫』

外返し捻挫

重傷になりやすい理由

 

かかとが外側に倒れる捻挫で内反捻挫の逆になります。

内反捻挫とは反対側の捻挫のため特徴も異なります。

構造的には脛骨「内側の骨」は短く、内側の靭帯は強く結合しています。そのため頻度は内反捻挫に比べて圧倒的に少なくなります。

しかし、重傷になりやすく靭帯も複数損傷してしまったり骨折も伴いやすいです。重度の損傷になりやすいのが「外反捻挫」になります。

 

 

・痛みが引きずらい『底屈捻挫』

 

底屈捻挫

痛みが引きずらい理由

 

足の甲の部分の靭帯や軟部組織を痛めてしまうので、「立ち続けると痛い」や「踏ん張った時に痛い」などの症状が足の甲に出ます。

頻度は稀ですが、一度捻挫してしまうと、固定するのが難しい場所になりますので期間を要する捻挫になります。

 

代表的な三つの捻挫を挙げさせていただきました。

この他にも、細かく分けていくと多数の捻挫が存在します。

その中でもこの三つは臨床でも多く来院されることが多いのでピックアップしました。

それぞれ発生頻度や損傷度、固定の行い方などが受傷機転によって変わってくるためとても重要な要素になります。

 

捻挫をしてしまった際はどのように捻ってしまったか鮮明に覚えていただくと早期の回復や再発率の防止になりますので、ぜひ覚えておくようにしましょう。

 

戸塚小林整骨院